まい うぃる(akarui isho)

いろいろ書いておこうかな~?と…

母の大好物

今週のお題「納豆」

 

「納豆餅」ご存知ですか?

京都府の一部では結構メジャーな食べ物なのだとか。母の大好物で、本当に年中、思い立ったら作って嬉しそうに食べていました。

かつて、私が高校生くらいのころまでは、母の実家で年末になると「大餅つき会」が催されていて、中学生のころまで、「つき方(杵を振る人)」として、多くの従兄弟が招集されていました。本当に物凄い数のお餅を作っていたのです。母の実家は「おくどさん」って言っていたと思いますが、レンガ造りのかまどが2つあって、その上にせいろが積み上げられ、もち米が蒸されていました。それを1日中交代で、兎に角餅をつきまくる。ついた餅は、最初の内は小さく丸めて、親族でつきたてを食します。あんこ、きなこ、砂糖醤油、好きな食べ方で好きなだけ・・・美味しかったなぁ・・・。

つき方の腹がひととおり落ち着くと、お餅を、結構大きめの四角柱の形に整形し、木箱の中に並べていきます。四角柱は、市販の切り餅より少し大きめの表面積で、20個前後に切り分けられるくらいのボリュームだったと思います。その木箱が夕方には10個以上積みあがっていたと思う。大分昔の記憶なので、大げさになっている可能性大。

その途中で、母の姉妹が、こそこそ作っていたのが「納豆餅」です。みなが食べていたつきたての餅3~4個分をまん丸に伸ばして、その真ん中に納豆を置き、包みます。包んだ餅にきな粉を塗して出来上がり。出来上がった「納豆餅」を少し干して(乾燥させて?)から、軽く炙って、餅を開いて「砂糖」をお好みで投入し、再び餅を閉じて砂糖が溶けるのを待って食べます。

「納豆に砂糖」その組み合わせが、全く理解できなかったので「食べるか?」と聞かれても「いいわ!」と断っていたのですが、何歳くらいのことだったかなぁ?もう、昔過ぎて忘れましたが、あまりに母が進めてくるので「じゃ、1個食べてみる」と言って食べさせてもらいました。「即沼」。以降は、母との争奪戦ですwww

高校生になったころから、母の実家の餅つき大会が実施されなくなり納豆餅が届かなくなりました。恐らく、祖父母が体力的にしんどくなったんだと思います。すると母は、市販のお餅を買ってきて、夏とかはパック餅を使って、2~3個の餅を焦げないように焼き、手でつぶして広げて丸く整形し、納豆を入れて、砂糖を塗して、丁寧に包んで、きな粉を塗し、再度軽く焼いて「なんちゃって納豆餅」を作って食べていました。勿論、私も同じように作って食べました。

 

最近、食べてないなぁ・・・。もう直、母の命日です。作ってみようかな?