ほぼ毎月、和歌山県紀の川市辺りに行っています。買い物とグルメと、稀に観光地(神社仏閣が中心)巡りが目的です。10月は、なぜだろう?行けませんでした。ので、2カ月振りの和歌山になります。
いつもは朝早くに出かけるのですが、私の歯医者の予約があったので、少し遅め、それでも11時前には家を出発することができました。歯医者の予約がある日に和歌山行きを予定することは無いのですが、なぜかこの日は「行くぞ!」と私が前のめりでした。
(思えば、ここら辺から、今回の不思議体験は始まっていたのかもしれません。)
地元の野菜や果物を売っている市場で、ミカンと野菜を購入し、後はほぼいつものコース(ラーメン→パン屋→和菓子)を巡ります。思いのほか順調に進んだので、和菓子を食べながらコーヒーをいただいた時点で14時半前後でした。
コーヒーをいただきながら作戦会議(大袈裟なw)。奥さんが「紅葉は?」とおっしゃるので、ネットで探すも、近くには見ごろの名所がありません。高野山とかが見ごろらしかったのですが、到着までに1時間以上掛かります。営業時間内に到着できても、ゆっくり見ている時間はありません。
仕方なく、30分程度で行けそうな、今まで行ったことのない(と思っていた)「粉河寺」という、古いお寺を訪ねてみることにしました。
駐車場に着くなり、「来た事あるかも?」と奥さん。少し歩いて、境内配置図を見つけて「これ、絶対見覚え有る」と確信された様子。かくいう私も「あぁ、見覚え有るわ」と、大分以前に訪れたことを思い出しました。
前回は、確か夏に来て、物凄く暑かったので本堂までで帰ったはず。少なくとも、本堂の奥の階段を登った記憶はありません。今回は、折角なので本堂の脇の階段を登り奥の方も散策してみました。
階段の先には、鳥居があって、鳥居の先には「粉河産土神社」を始め、多くのお社が祭られていました。それぞれにお参りもしましたが、ここで気になったのは、実は鳥居の脇で見た「石」です。
ここから、ちょっと「スピリチュアル」な話になります。
「呼び止められた」と言う感じがしっくりきます。何気なく階段を登って、粉河産土神社の方に歩み出そうとしたところで、ふと足が止まり、左後方に目をやると…こんな石がありました。
立札を読んでみると、この石、鎌倉時代末期の「元寇」の際に、窮地に陥る日本の武士を助けた「神風」を起こした鳥が石となって、粉河産土神社を守っているそうで、毎年1月3日には、ひと声泣いて、階段を登るのだそうです。
鳴き声を聞いた感じではありませんが、兎に角、足を止められました。
ここから、ズーっと、不思議な感覚が続きます。
粉河産土神社の奥には、護国寺や稲荷大社のお社もありましたが、私自身は、「もっと奥へ、奥へ」と背中を押されている感じがしてなりません。しばらくすると、境内のはずれの今にも朽ち果てそうな「お堂」に辿り着きます。
誰もいなかったと思います。雨のせいもあって、観光客も私たちのほかにはいません。でも、ズーっと、誰かに見られている。「見守られている」の方がしっくりくる感じの暖かさを感じていました。
不思議な、でも心地よい感覚は継続していて、そのお堂を出て、車に戻るために入口の方に進むと、物凄い「巨木」と対面することになりました。ここで「あぁ、この木に呼ばれてきたんだぁ!」と、ここまでの不思議な感覚がストンと腹に落ちました。
ここだけ空気が違う。というか世界が違う。
言葉を交わすわけではありませんし、多分、何かのお告げとかでもなくて、ただ「ここにおいで」と呼ばれて、言われるがままに近づき「良く来たね」と迎え入れられただけの話です。(だと思いますw)
でも、数分、この木の側にいるだけで、なんかいろんなことが浄化されました。
樹齢、実に1300年超だそうです。
本当に大きく、荘厳で、いまなお青々と茂るその楠は、「見てるよ。側にいるよ。」と語りかけてくれていました。(そう、信じています。)
【おまけ(全然スピリチュアルじゃない、むしろ下世話な話)】
いつも行く「市場」は、野菜が物凄く新鮮で「安い」。
ずっしり重いレタスが1玉120円だったり、バカでかい白菜が200円だったり。
でも、これも気候とか、物価高のせいなんでしょうかねぇ。今回は、レタスもキャベツも白菜も…大きいし、新鮮そうだけど、全部450円!! たっか~~~!!!!
ミカンと、キノコと、梅干しを買って、そそくさと退散いたしました。とさ。